この物語は賢者の教えです。
物語は、ある2つの村の物語です。ひとつは「東の村」、もうひとつは「西の村」。
そして、東の村には掟がありました。それは「自分のことしか考えちゃいけない、やっちゃいけない」。決して他人のことは考えちゃいけません。他人のためになることなどやっちゃいけません。そして東の村には800人の人が住んでいました。
一方、西の村にも掟がありました。それは「他人の喜ぶことしか考えちゃいけない」。決して自分のことを考えちゃいけない。そんな掟。そして西の村には200人の人が住んでいました。
さて。第一問。あなたなら、どっちの村に行きたいでしょうか?
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考えて!
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考えて!
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ファイナルアンサー?
正解!
当然、西の村に行きたいですよ、ね。だって、東の村にいけば、自分のことを考えてくれる人が自分ひとり。反面、西の村にいけば、自分のことを考えてくれる人が199人。単純計算して1人vs199人。絶対に、西の村に行った方が楽しそうですもんね。街を見ると、当然、東の村は公共的な場所は汚いまま。そりゃそうです。誰も他人のことを考えちゃいけないんですもの。反面、西の村では公共的な場所はピカピカ。だって、それがしたい人が集まるんですから。
しかし、しかし、です。この東の村と西の村。
仲が良いと思いますか?
仲が悪いと思いますか?
考え方が真逆なので、仲が悪そうに思えるのですが、
実は、仲が良いのです。何故かというと、西の村は「やってあげたい人」の集まり、一方、東の村は「やってもらいたい人」の集まりだからです。つまり、需要と供給が一致するのです。
で、ですね。西の村の人が一年に一度、東の村に訪れるという行事がありまして、その時は、東の村の人は大いに喜ぶわけです。だって、普段は自分で髪の毛を切っている人が、この時は西の村から来たスーパーカリスマ美容師に切ってもらいます。また、違う人は、普段、何も変わったことがない東の村に、西から来たスーパーアイドル歌手が眼の前で歌ってもらえるのです。それは、それは東の村の民は喜ぶわけです。
そんなこんなで「他人を喜ばせる」=「収入になる」という図式がなりたつのであって。西の村人の収入800に対して東の村人の収入は200。ちょうど人口比率が逆転している感じですね。
「すてきなくらし」をしている皆さんは、きっと西の国の住人。他人を喜ばすことが得意な人たち。逆に言えば「他人を喜ばすことが得意な人たち」が「すてきなくらし」ができるともいえます。ちなみに、東の国の人に「すてきなくらし」をしている人は、ひとりもいません。
そんなことを「賢者の書」という本で学びました。
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