あなたの夢は叶っていますか?
夢が叶う条件っていうのは、どんな条件があると思いますか?
ひすいこたろう氏の本を読みは、こんな人のエピソードがのっています。それは、
のぶみさんという絵本作家の話でした。
絵本を書いたことがなかったのぶみさんは、ある女性を好きになり「付き合って欲しい」と言うと、その女性から、こう言われました。「絵本を書いて賞をとったらつきあっても良い」と。
「えーーーーーーーーーーーーーー!」
その当時、のぶみさんは、絵本を書いたことないということで、まずは、近所の図書館に行き、6000冊ある絵本を3ヶ月かけて、来る日も来る日も読み続けたそうです。そして、ついに6000冊全部の絵本を読んで、ここににない物語の絵本を書こうとします。
すると、なんということでしょうか。そして書いた絵本を「絵本コンクール」に出展したところ賞が取れたのでした。そして、彼女とお付き合いができました。パチパチパチ。すごい愛のパワーです(笑)。6000冊の絵本を読む愛のパワーです。
しかし、話は、ここからです。
賞が取れたことと「絵本作家」になることは違います。
賞がとれたのだから「絵本作家」になろうと、のぶみさんは、自分の原稿をもって出版社をまわることになります。ところが何社回ってもNG。ついに、その原稿の量が、ひざの高さを超え、腰の高さを超え、180cmまで来ました。そして、回っていない出版社は、あの日本一大きい出版社だけ。そう講談社。そして、のぶみさんは講談社から作家デビューを果たすことになります。そして、その1冊目はベストセラーになります。そう彼女のために作った作品のあれです。
ところが、1冊目が売れただけで、2冊目、3冊目が全く売れません。出版してくれる出版社に自分の作品を持ち込みます。そして、10冊、20冊出版しても全然、売れません。営業を続けて、30冊、40冊、50冊と出しても売れません。61冊、62冊、63冊…それでも売れません。
その時、もう結婚してて息子がいました。家で悶々としていると息子が「パパ遊んで!」と言ってくるので、こう答えたそうです。「パパね、いま遊べないんだ。パパ、本が売れなくって困ってるんだ」すると、息子さんは、こう言いました。「他は誰が困っているの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
少なくとも、子供は困ってなく楽しく遊んでいます。ひょっとして、困っているのは自分だけじゃない?そう思えたら、ラクになったそうです。
「うん。この子のために、この子が喜ぶ絵本を描こう」
そう決めて、新幹線が大好きなこの子のために、新幹線の絵本を書こうと決めて書いた絵本が大ヒット。
夢が叶う条件。
のぶみさんが出した1冊目の絵本は、彼女のためでした。そして70冊目の「新幹線」の絵本は、自分の子供のためでした。自分のため、自分のためと言い続けていると、実は夢って叶いにくいんです。
その夢は誰のためになる夢なのか。そこが夢が叶う条件だと思ったりします。
「ポルシェに乗りたい」という夢よりも「ポルシェを買って、彼女を笑顔にしたい」という夢の方が叶いやすいのです。私も沖縄でペンションをやりたいと言っていますが「都会で元気がなくなっている方にエネルギーチャージができる、そんな沖縄の宿をやりたい」と思っております。
夢を夢で終わらせない。「すてきなくらし」には、そんな姿勢も必要なのかも知れません。そのためには、自分の夢を自分だけでなく、誰か自分の愛するあの人のための夢にするのがポイントだと思われます。
【参考文献】
ソフトバンククリエイティブ
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